ヒードラン：第四世代バトレボシングルの単体考察

ヒードランは、バトレボ環境で新たに登場したポケモンです。バトレボ環境は、ガブリアスを筆頭した、ドラゴン環境になっているため、相対的に鋼タイプも強力な存在になっています。その鋼タイプミラーに対してヒードランが強いため、最上位のポケモンとして君臨しています。
基本型
臆病 H220S252B36
食べ残し
確定技
身代わり、守る
選択技
マグマストーム、噴煙、どくどく、いちゃもん

確定技
身代わり：どくどく、いちゃもん、守るなどと組み合わせて使用する。
守る：定数ダメージ、いちゃもんなどとの相性が良い。

選択技
マグマストーム：炎技の候補。相手を拘束する上に定数ダメージがある。
噴煙：炎技の候補2。3割の確率で火傷に出来るため、身代わり、守るとの相性が良い。
どくどく：基本的にはこの技を使用する。ヒードランは鋼、毒タイプを呼ばないため、強力な技。
いちゃもん：どくどくとの選択。水技が1つしかないスイクンや、拘りポケモンを嵌めることが出来る。

拘り眼鏡型
控えめ HC252D4
拘り眼鏡
確定技
龍の波動
選択技
オーバーヒート、マグマストーム、大文字、火炎放射、ラスターカノン、大地の力、寝言

確定技
龍の波動：ラティオス、ガブリアスを一撃で落とせる。水タイプなどへも一貫性が高い。

選択技
オーバーヒート：最大火力を出せる。サイクル戦で命中、火力共に最高。
マグマストーム：高火力、定数ダメージあり、相手の行動制限まであるが、命中率は70%。サイクル戦で一気に有利にしたいヒードランは技外しが厳しい。
大文字：命中率は85%だが、半減されても2発で押し切れる相手がいるため強力。
火炎放射：命中率、PP共に安定。身代わりを割る時、遂行時などに使用する。
ラスターカノン：バンギラス、ドサイドンへの打点。ドサイドンは1発で処理できるため、有利になる。
大地の力：ミラー用の技。ミラーは打点が少ないので、入れておけば処理できる。
寝言：寝てる状態でもうち逃げは可能。

炎技の選択が難しいですが、2つ覚えさせるのことで打ち分けも可能です。ラスターカノン、大地の力はパーティを見て、採用を検討しましょう。

A振り拘りスカーフ型
無邪気 AS252C4
拘りスカーフ
確定技
大爆発
選択技
オーバーヒート、マグマストーム、大文字、火炎放射、アイアンヘッド、地震、龍の波動、寝言

確定技
大爆発：メイン技。逆鱗などに繰り出して大爆発で遂行する。

選択技
オーバーヒート：鋼タイプへの安定した遂行技。
マグマストーム：A振り拘りスカーフ型は火力が低いため、マグマストームで相手行動を制限することで試合を作る。
大文字：連打したい場合に使用する。
火炎放射：火力が低くて使いにくい。
アイアンヘッド：H振りバンギラスを高乱数2発。
地震：ヒードランを確定2発。
龍の波動：ラティオスを確定2発。
寝言：この型との相性はよくないが、選択技。

拘りスカーフを持たせてゲームメイクをする。大爆発があるので、腐ることは少ない。

C振り拘りスカーフ型
臆病 CS252D4
拘りスカーフ
確定技
マグマストーム
選択技
オーバーヒート、大文字、火炎放射、龍の波動、めざめるパワー氷、ラスターカノン、大地の力、寝言、どくどく、鬼火

確定技
マグマストーム：メインウエポン。この技で拘りスカーフガブリアスなどを拘束して、ソーナンスなどで処理する。

選択技
オーバーヒート：安定感したウエポン。技の威力、命中率共に安定。
大文字：連打したい場合に使用する。
火炎放射：威力不足。
龍の波動：ラティオスへの打点。
めざめるパワー氷：ガブリアスの逆鱗に繰り出した場合に遂行技。
ラスターカノン：バンギラスへの牽制技。H振りへは、低乱数2発。
大地の力：ミラー専用。
寝言：催眠術に繰り出す場合に使用する。使用するなら、炎技2つの構成にする。
どくどく：ソーナンスへ。
鬼火：ソーナンス、バンギラスなどの機能停止を狙う。

ソーナンスと組んで特定のポケモンを処理する時に使用します。マグマストームが相手の交換を封じるため強力な技です。

達人の帯型
臆病 C248S252B4D4
達人の帯
確定技
めざめるパワー電気
選択技
マグマストーム、大文字、ラスターカノン、龍の波動、大地の力、寝言

確定技
めざめるパワー電気：ギャラドスを処理するための技。この型はギャラドスを処理するための型なので必須。

選択技
マグマストーム：メインウエポン。この技で拘りスカーフガブリアスなどを拘束して、ソーナンスなどで処理する。
大文字：この型は、炎技を1つしか持てないため、命中率が高いこちらの方が優先度は高い。
ラスターカノン：バンギラスを2発で処理するための技。
龍の波動：ガブリアス、ラティオスを2発で処理するための技。
大地の力：ミラーで使用する。ミラーでの打点を確保したいため優先度は高い。
寝言：非拘り寝言で、寝言を連打出来る。技スペースによって採用する。

ギャラドスとハッサム、ギャラドスとメタグロスのような組み合わせを倒すための型です。ギャラドス入りに刺さる反面、ギャラドスがいない場合は火力不足になるため、注意が必要です。

気合の襷型
無邪気 CS252A4 CS252D4 AS252C4
確定技
大爆発
選択技
オーバーヒート、マグマストーム、大文字、火炎放射、龍の波動、めざめるパワー氷、ラスターカノン、アイアンヘッド、大地の力、地震

確定技
大爆発：メインウエポン。気合の襷を前提にして行動をする。

選択技
オーバーヒート：気合の襷前提で、大爆発があるため、追加効果を気にせずに使用できる。
マグマストーム：この技で拘りスカーフガブリアスなどを拘束して、ソーナンスなどで処理する。命中率が不安定。
大文字：この型は、炎技を1つしか持てないため、命中率が高いこちらの方が優先度は高い。
火炎放射：火力が低くて使いにくい。
龍の波動：ラティオス、ガブリアスを牽制するための技。
めざめるパワー氷：気合の襷前提で、ガブリアス、ボーマンダを処理する。
ラスターカノン：バンギラスを牽制する技。
アイアンヘッド:バンギラスを牽制する技。A振りの場合はこちらを使用する。
大地の力：ミラー専用。
地震：ミラー専用。A振りの場合はこちらを使用する。

気合の襷を前提にして行動する型です。ヒードランは、地面技で処理されてしまうため、気合の襷も相性のいい持ち物になります。ガブリアスの地震などを耐えて、反撃します。

シュカの実型
控えめ H252B92C164(シュカの実で意地っ張りガブリアスの地震耐え、めざめるパワー氷でガブリアス確定1発)
確定技
めざめるパワー氷
選択技
オーバーヒート、マグマストーム、大文字、火炎放射、龍の波動、ラスターカノン、大地の力、鬼火、寝言

確定技
めざめるパワー氷：ガブリアスを処理するための技。この型はガブリアスも安定して対面処理するための型なので必須。

選択技
オーバーヒート：メインウエポン。ガブリアスに対して居座り前提の型となるので優先度は低い。
マグマストーム：メインウエポン。この技で拘りスカーフガブリアスなどを拘束して、ソーナンスなどで処理する。
大文字：この型は、炎技を1つしか持てないため、命中率が高いこちらの方が優先度は高い。
火炎放射：火力が低くて使いにくいが、メガヤンマを処理する時に安定する技。
龍の波動：ラティオスを牽制する技。めざめるパワー氷と範囲が被るため優先度は低い。
ラスターカノン：バンギラスを牽制する技。
大地の力：ミラーに強くする型。シュカの実で耐えて、返しの大地の力で落とす。
鬼火：バンギラス、ギャラドスなど幅広く牽制する技。
寝言：メガヤンマへの遂行するための技。メガヤンマ意識なら、火炎放射と合わせて持ちたい。

ガブリアス、メガヤンマなど、一部のポケモンに特化した型です。そのため、パーティ内でそれら2匹を強く意識したい場合にこの型の採用を検討します。

構築アドバイス
ヒードランは、鋼ミラーで最強のポケモンです。試合展開を作っていく内に、確実に有利対面を作ることができます。そのため、ヒードランの引き先を用意する必要性があります。ガブリアス対策としては、ソーナンス、ドータクンなど、スイクン対策としては、ライコウ、サンダー、ユキノオーなどと組むと相性が良くなります。

関連ページ

ガブリアス

ガブリアスは、第四世代で登場した最強のポケモンです。第三世代までの環境を全て破壊してしまうほど強力な存在となっています。型の幅広さもガブリアスの強さの1つとなっています。

バンギラス

バンギラスは、特性砂起こしにより定数ダメージ、特殊耐久が1.5倍になります。前作までのカビゴン環境の崩壊や、エスパータイプなどを環境から消しているポケモンです。

ゲンガー

ゲンガーは、高い素早さから催眠術を使用することが出来るポケモンです。攻撃技の範囲も広く、シャドーボールと気合玉でほとんどの範囲を見ることが出来ます。また、素早さがガブリアスより早く、特性で地面技を無効に出来るため、構築に組み込みやすいポケモンとなっています。

ハッサム

ハッサムはパーティ内の潤滑油的な役割を持つポケモンです。羽休めと、とんぼ返りの技の組み合わせで、様々な盤面を往なすポケモンです。また、剣の舞で全抜きを狙うことも出来ます。

ギャラドス

ギャラドスは、バトレボ環境でも３世代後期環境に引き続き、全抜きを狙うポケモンです。繰り出し性能が高く、サイクル戦でも使用出来るため、様々な構築に組み込むことが出来ます。

メガヤンマ

メガヤンマは、バトレボ環境ではゲンガーと並ぶ高速催眠ポケモンです。ゲンガーよりもさらに攻撃的な性能のポケモンで、一度決定力を発揮したら、一気に勝ちが近づきます。

スイクン

スイクンは、高種族値で無駄のない配分のポケモンです。タイプは水単なため、安定した性能を持っています。

ソーナンス

ソーナンスは、バトレボ環境ではガブリアスを処理するポケモンとして使われます。また、ラティオスにも有利を取ることが出来ます。特性により、サイクル戦を無視して戦えるため、唯一無二の存在となっています。

ドータクン

ドータクンは、ガブリアス流しで最高峰のポケモンです。耐性と特性が優秀なので、様々なポケモンを流すことが出来ます。

ラティオス

ラティオスは、3世代環境から引き続き最強のポケモンです。バトレボ環境での決定力は、物理はガブリアスの逆鱗、特殊はラティオスの流星群が基準となっています。拘り眼鏡ラティオスの流星群を耐えれないポケモンは、行動すら許されないことになります。

ライコウ

ライコウは、ゲンガーより素早さが早く、サンダー、スイクンなどの環境上位ポケモンに有利を取れるポケモンです。ライコウは、有利、不利が明確で、行動はシンプルになります。

サンダー

サンダーは、バトレボ環境では、幅広く柔軟に戦えるポケモンとしての役割を持っています。3世代環境では、エースとしての立ち位置が強かったのですが、4世代はオールラウンダーな使い方が一般的です。

メタグロス

メタグロスは、大爆発による1:1交換の性能がメインのポケモンです。半減出来るタイプも多いため、後発から繰り出して使用することも出来ます。

ドサイドン

ドサイドンは、HP、攻撃、防御の種族値が高く、物理タイプであれば、ハードロックにより、弱点を突かれても打ち勝つことが出来ます。特殊にも弱いですが、電気タイプには強いので、スイクンなど一部のポケモンになります。

クロバット

クロバットは、最速の催眠術使いです。種族値に無駄がなく、耐性が優秀で耐久力も高いため、行動は安定しています。反面、攻撃能力に乏しいので、序盤から試合展開を行なって、中盤で切り捨てる使い方が一般的です。

ユキノオー

ユキノオーは、種族値は低いですが、優秀な耐性と天候の霰、幅広い攻撃範囲で戦うポケモンです。物理、特殊、補助技が一通り揃っているため、幅広いパーティを崩すことが出来ます。

ボーマンダ

ボーマンダは、4世代環境では最強の崩しポケモンとして存在しています。しかし、63対戦では選出の関係上、釘付けが出来てしまうため、ボーマンダの崩し能力が発揮しにくいところがあります。

キノガッサ

キノガッサは、種族値は低いですが、キノコの胞子と特性のポイズンヒールが強力なポケモンです。

マンムー

マンムーは、繰り出し性能は皆無ですが、対面性能は高いポケモンになります。ドータクンなど一部のポケモン以外では、流すことが難しいので、有利対面を取ることが出来れば試合の流れを作り出せます。

ミロカロス

ミロカロスは、高耐久水ポケモンとしての役割を持っています。しかし、3世代環境よりも火力が上がってしまったため、純粋に受け出しすることは難しくなりました。バトレボシングル環境では、催眠術と自己再生を持ったエースとしての役割を持っています。