バトレボ環境に受けループが存在しない理由

バトレボ環境に受けループが存在しない理由

バトレボシングル環境には、受けループが存在しません。受けループの意味については、役割理論についての記事を読んでください。

 

バトレボ環境に受けループが存在しない理由が、一目で分かる記事があります。

 

バトレボ環境のキャラランク記事です。

 

この記事をパッと見て、すぐに分かれば、4.5世代周辺のシングル環境がよくわかっている人です。

 

キャラランク上位には、ガブリアス、バンギラス、スイクン、ヒードラン、ゲンガーが入っています。これらのポケモンは、全て受けポケモンに強いポケモンです。特に、バンギラス、ギャラドス、スイクン、ゲンガーは型によっては、1匹で受けループを倒せるポケモンとなっています。これらのポケモンが、環境の上位を陣取っているため、受けループの存在が不可能な状態となっています。

 

 

受けループが破綻する理由
なぜ、受けでループが破綻するのでしょうか。

 

受けループは、相手のポケモンを半永久的に流すことができるポケモンで集めた構築です。理論通りに組むことが出来れば、破綻することはありえません。

 

しかし、この理論通りに組むことが不可能となっているため、受けループは、破綻します。全てのポケモンに対して受けを成立させることが出来ないからです。

 

そこで、受けループでは、対象を絞ることで、受けを成立させることに焦点を当てますが、バトレボ環境ではキャラランクのトップがほぼ全て受け不可能ポケモンなので、焦点の当てようがなくなります。

 

この時点で、バトレボ環境では受けループが破綻しています。

 

受けループが強くなるためには
受けループは、本来は成り立たない理論によって作られています。受けループが強くなるためには、以下の2つが考えられます。

 

@環境が役割理論の役割破壊を狙う環境ではなく、潰しが主体となっている環境

 

A受けループを、役割理論での受けから外してしまい、純正構築ではなくしてしまうこと

 

この2点です。

 

@に関しては、現バトレボ環境では、環境の変えようがないので不可能です。

 

Aに関しては、可能性があります。受けポケモンを組み込みつつ、強い構築を作り上げます。

 

@、Aより受けループは、環境、相手に大きく依存する構築であることが分かります。

 

バトレボ環境で受けループを組むとどうなるか
純正受けループを組んでみます。
ハピナス+エアームド+ミロカロス

 

ハピナス:特殊ポケモン全般を受けることが出来ます。寝言を持たせることで催眠術ポケモンを対策できます。

 

エアームド:ガブリアスに繰り出すことが出来ます。ステルスロックと撒菱でサイクル戦を有利にします。

 

ミロカロス:物理ポケモン、ヒードランなどに繰り出します。

 

この純正受けループで、バトレボ環境で最もメジャーなガブリアス+バンギラス+スイクン戦うとします。ガブリアスは、エアームドで受けることが出来ます。スイクンはハピナスで受けることが出来ます。しかし、バンギラスを受けることが出来るポケモンがいません。ミロカロスの枠をカバルドンに変更すれば、バンギラスを対策することが出来ます。

 

なんとか受けることが出来そうに感じますが、大文字を持ったガブリアス、特殊技を持った両刀バンギラスなど、様々な型のガブリアス+バンギラスが存在します。拘り鉢巻持ちのバンギラスが、ハピナスに追い打ちを成功させると、ハピナスは機能停止に追い込まれます。

 

自身で考えて対戦してみた受けループ
受けループを使ってみたい、完成させてみたいと思い、組んでみた結果です。
カバルドン+ハピナス+ハッサム+サンダー

 

この4匹で、かなり広い範囲に対して受けを行うことが出来ます。ハッサムでラティオスを対策することで、拘り鉢巻バンギラスの追い打ちでハピナスが潰されることも防げます。しかし、剣の舞ガブリアスなどが厳しく、すぐに崩壊してしまいます。他にも厳しいポケモンは多数います(ギャラドス、ヒードラン、ユキノオー、キノガッサなど)。

 

受けループのポケモンを利用して構築を組みます
受けループのポケモンの代表例として、エアームドがいます。エアームドは、特定のポケモンに対しての受けの性能は高いポケモンです。
エアームド
腕白 HD252B4
頑丈
光の粉
燕返し、羽休め、鈍い、影分身

 

この型を利用して相手のポケモンを嵌めます。そこで、組み合わせの例を1つあげます。

 

ライコウ
臆病 H92S252C164
食べ残し
放電、どくどく、身代わり、守る

 

ヒードラン
臆病 CS252D4
ラムの実
マグマストーム、どくどく、身代わり、守る

 

これらのポケモンと組み合わせることで、サイクル戦で毒を撒き、エアームドの羽休めで粘ります。このように、エアームドで受けることは厳しくても、パーティの中で状態異常を撒くことで、相手を詰ませることが出来ます。

 

下にエアームド入りのパーティを2つ貼り付けます。

 

受けの要素は強いが、バトレボ環境では、受けループが弱いと考えられます。その理由としては、バトレボ環境ではサイクル戦がメインであり、全てのパーティがサイクル崩壊させる能力が高いことがあげられます。また、催眠術ポケモンが強いことも、受け側の負担が大きく厳しいです。

 

以上のことより、バトレボ環境では、純正受けループは厳しく、受けを利用した構築は作ることが可能となります。

関連ページ

キャラランク
ガブリアス対策
ガブリアスは、バトレボ環境では1番重要なポケモンです。バトレボ環境の構築は、ガブリアスを対策することに構築の3割以上のリソースを割いていると考えられます(ガブリアス対策のために、鋼タイプを1匹入れる。ガブリアスの攻撃の一貫性を消すために、浮いているポケモンを入れる。)。
鋼タイプについて:バトレボシングル
バトレボ環境では、龍(ドラゴン)と鋼の2つのタイプがとても重要です。龍タイプは、技の火力が高く、受け出しを出来るのが鋼タイプのみになります。
バトレボ環境-記事にするまでもない細かいこと
記事にするまでもない、細かいことを書くページです。
バトレボ環境の重要な指数まとめ
バトレボ環境でよく使用される指数について列挙していきます。物理決定力指数、物理耐久力指数、特殊決定力指数、特殊耐久力指数の順番で書きます。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る